私が生命保険の営業を始めた理由、そして辞めた理由
私が生命保険の営業を始めた理由。
それは、もともと母が保険営業をしていたことがきっかけでした。
母は以前、住友生命で営業をしていました。
すでに現場は退いていましたが、母の友人が現役で働いていたのです。
当時、生命保険会社には「増員制度」という仕組みがありました。
長く営業を続けていると、自分の部下を増やすように促されます。
そして、その部下の営業成績の一部が、紹介者のインセンティブとして支払われるのです。
当時の私は、特に仕事もせずブラブラしている状態。
それを見かねた母が、友人に相談したのが始まりだったと思います。
生命保険営業のリアル
生命保険会社に入ると、多くの人が最初にやることがあります。
それは「身近な人への営業」です。
親、親戚、友人、知人——
まずはそういった関係性の中で契約を取るのが一般的です。
正直なところ、
「義理で入ってもらう → その後やめてもらう」
という流れも珍しくありません。
フリーの営業だと報酬はわずかですが、
私の場合は試験を受けて入社した正社員。
毎月の固定給がある分、多少の安心感はありました。
そして私も例外ではなく、
最初は親戚を回り、契約をいただくことができました。
圧倒的な営業成績の世界
毎月の月末には成績発表があります。
そこで目にしたのは、
グラフの棒が天井まで届くほどの成績を出すベテランの営業員。
「この世界はすごい…」
と同時に、どこか異質さも感じていました。
当時主流だった保険は「災害倍額型」。
- 通常死亡:1,000万円
- 事故・災害:2,000万円
という内容の保険です。
つまり営業では、どうしてもこういう話になります。
「万が一のとき、ご家族の生活を守るために…」
言い換えれば、
“亡くなること”を前提にした提案です。
これが、どうしても自分にはしっくりきませんでした。
断られるのが当たり前の仕事
生命保険の営業と聞くと、多くの人がこう反応します。
「もう入ってるからいいよ」
「必要ないかな」
断られるのが当たり前の世界です。
精神的にも、なかなかハードな仕事でした。
忘れられない出来事
そんな中でも、今でも忘れられない出来事があります。
義兄のもとを訪れ、保険の説明をしたときのことです。
義兄は私の話をしっかり聞いてくれて、
最終的に保険に加入してくれました。
それから2年後——
元気だった義兄が、突然の病で亡くなってしまったのです。
後日、奥様からこう言われました。
「あのとき勧めてくれて本当に良かったです」
この言葉を聞いたとき、
人の未来は本当に分からないものだと強く感じました。
それでも辞めた理由
感謝される仕事である一方で、
どうしても心の中に違和感が残りました。
「亡くなったことで喜ばれる」という現実。
もちろん、保険の本来の役割はそこにあります。
でも、自分の中でその感覚を受け入れきれなかったのです。
このまま続けていく自信が持てず、
最終的に退職することを決めました。
今の私の考え
現在の私は独り身で、
財産を残す相手も娘くらいです。
その娘も自分の力でしっかり生きているので、
「無理に何かを残す必要はない」と考えています。
そのため、今は生命保険には加入していません。
あなたはどう考えますか?
生命保険は、
- 家族を守るために必要なものなのか
- それとも不要なのか
正解は人それぞれです。
だからこそ、
一度しっかり「自分なりの答え」を考えてみることが大切だと思います。
あなたは、生命保険についてどう考えますか?


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