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60代からAmazon転売を3年やった全記録—月30~50万稼いでアカBANで止まった話

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60代から副業を始めたい方、Amazon転売に興味がある方に向けて書く。

きっかけは近所のゴミ集積所だった。紙類の回収日にふと目に留まった本の束。
その中に気になる一冊を見つけ、読み終えて手元に置いていた。しばらくして友人からも本をもらった。捨てるのはもったいない——そう思ってAmazonに出品したところ、あっという間に売れた。

「本って売れるんだ」。その一言が、60代からの転売人生の始まりだった。

月20〜30万円の純利益が3年間続いた。
しかしある日突然、アカウントがBANされ収入がゼロになった。これはその全記録だ。


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ブックオフで手のひらサイズのバーコードリーダーを握りしめた日々

最初の仕入れ場所はブックオフだった。手のひらに収まる小さなバーコードリーダーをスマホに繋ぎ、本のバーコードを読み取る。するとスマホ画面に回転率・現在の売れ行き・ライバルセラーの数・販売価格が瞬時に表示される仕組みだ。

問題は店員の目だった。棚の前でスマホを構え、一冊一冊バーコードを読み取っていると、店員が不穏な目でこちらを見てくる。せどらーと気づかれているのだ。それでも構わず続けた。1回の仕入れで1〜2時間はブックオフにいた。仕入れる本は最低10冊以上。車がないので抱えて帰るのが重かった。本せどりを長く続けるのは体的に無理だと最初から思っていた。

売れるジャンルはすぐわかった。ビジネス書と投資関連の本だ。仕入れ値200円で売値1600円——8倍の利益率だ。さらにhontoなどのネット書店で新品を仕入れると、仕入れ値1600〜2800円でも希少本なら万単位の値段がつくこともあった。

外れた本はほとんどなかった。売れ残っても値下げすれば大抵売れる。ただ仕入れてから検品すると中にマーカーや線が引いてある本があり、それだけは売れずに捨てるしかなかった。検品は仕入れ前にしっかりやるべきだと学んだ。


本からCD・DVD・家電へ——商品の進化と利幅の拡大

本の次はCDに移行した。アイドルのCDは回転が早いが利幅が薄い。一方DVDはアイドルのDVD-BOXや全集などのBOX商品が利幅が大きかった。本に比べて単価が上がり、収益が安定してきた。

さらに化粧品・家電へと扱う商品を広げていった。化粧品はそれほど多くなかったが、家電は種類が豊富だった。パナソニックの美容家電・ドライヤー・ヘアアイロン・炊飯器・電気毛布・電気敷布・電気剃刀の替刃——あらゆる家電を取り扱うようになった。

仕入れ先もブックオフだけではなくなった。イオン・西友・ドン・キホーテ・タワーレコードなど、神奈川県内から東京都内まで足を伸ばす店舗せどりが主体になっていった。


60代で毎日10キロ歩いた店舗せどりの現実

店舗せどりに切り替えてからの日常はこうだ。複数の店舗を1日かけて回る。ドン・キホーテは数千円以上購入すると配送料無料なのでそこでは重い商品を送ってもらえたが、それ以外の店舗では自分で持って帰るか有名店なら宅配便しかない。

数件回ると背負い袋と手荷物が5キロ以上になることが多かった。歩く距離は1日10キロ超えがほとんどだ。60代の体で毎日10キロ歩き、5キロの荷物を抱えて帰る。じわじわと体への疲労が積み重なっていった。

都市開発で閉店する店舗や、取り扱い商品が変わってしまう店舗も出てきた。
せどりは常に情報のアップデートが必要で、昨日まで使えたルートが今日は使えなくなることもある。それでも毎月30〜50万円の純利益が安定して出ていた。60代の副業としては十分すぎる結果だった。


ある日突然来たアカBAN——メール一通で収入がゼロになった

転機はある日突然やってきた。

Amazonからメールが届いた。意匠侵害のクレームが入ったという通知だった。商品は2つ。木工の知育玩具とシャンプー・リンスだ。どちらも中小の小さな企業が製造・販売していた商品だった。

原因は相乗り出品だった。その企業自身がAmazonで販売しているところに気づかず、同じ商品を出品してしまったのだ。企業側がAmazonにクレームを入れ、アカウントがBANされた。

「ああ、やってしまった」——その瞬間の気持ちだ。

収入は完全に止まった。出荷もできない。仕入れはクレジットカードで回していたため、支払いだけが続く。3ヶ月間、収入ゼロでカードの支払いだけが来る状態だ。


復活への戦い——イオンのサービスカウンターで請求書を出してもらった

アカBANへの対処を調べると、復活を請け負う業者が複数出てきた。しかし費用が結構な金額だった。自分でやるしかないと決めた。

Amazonに各種書類を提出した。仕入れの証拠となる請求書が必要だったが、イオンのサービスカウンターに行き、担当のおばさんに頼み込んで無理やり発行してもらった。それをアカウント審査に提出した。

やるだけやった。後は駄目なら駄目でいい——そう腹をくくった。

3ヶ月後、Amazonから入金があった。アカウントを確認すると解除されていた。

しかしその時にはもうやる気が残っていなかった。資金も底をついていた。クレジットカードの支払いが滞り、資金繰りが苦しくなっていた。アカウントが復活しても再起する体力も気力も残っていなかった。蓄えていたわずかな資金で食いつなぎながら、そのまま自ら退場した。その後まもなく年金が入るようになった。


3年間Amazon転売をやって見えた光と影

光の部分はある。

参入障壁が低い。バーコードリーダーとスマホがあれば今日から始められる。売れる商品の見極め方を覚えれば確実に利益が出る。本せどりなら仕入れ値200円で売値1600円という利益率も珍しくない。60代からでも十分戦える副業だ。

しかし影も深い。

プラットフォームのルールはいつ変わるかわからない。アカBANは予告なく来る。企業の自社出品に気づかず相乗りするだけで、ある日突然収入がゼロになる。クレジットカードで仕入れを回している限り、収入が止まった瞬間に資金繰りが崩れる。

体力の問題もある。店舗せどりで毎日10キロ歩き5キロの荷物を担ぐ生活は、60代の体に確実にダメージを与える。月20〜30万円の利益の裏に、これだけの体力コストがかかっていた。


Amazon転売を始める前に知っておくべきこと

この記事を読んでAmazon転売を始めようとしている方に、経験者として伝えたいことが3つある。

1つ目:企業の自社出品を必ず確認すること 商品を出品する前に、そのブランドや企業がAmazonで直接販売していないか必ず確認する。相乗り出品は意匠侵害クレームの原因になる。

2つ目:収入が止まっても3ヶ月耐えられる資金を手元に置くこと クレジットカードで仕入れを回すのは効率が良いが、収入が止まった瞬間に支払いだけが残る。最低3ヶ月分の生活費と仕入れ資金は手元に置いておくべきだ。

3つ目:体力の限界を考えた仕入れ方法を早めに確立すること 店舗せどりは体力勝負だ。60代以上なら特に、重い荷物を担いで長距離を歩く方法に頼り続けるのは限界がある。早い段階でネット仕入れや配送サービスの活用を考えておくべきだった。


締めくくり

ゴミ集積所で拾った本がAmazonで売れた日から始まり、月20〜30万円の純利益を3年間稼ぎ、アカBANで終わった。

後悔しているかと問われれば、していない。60代で体を張って稼いだ経験は、その後のブログ運営の土台になっている。失敗の数だけ書ける記事が増える——それが今の私の財産だ。

あなたが副業としてAmazon転売を考えているなら、この記録が一つの参考になれば幸いだ。華やかな成功談より、泥臭いリアルの方が役に立つと信じている。

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